葛飾区観光協会は3月24日、亀有駅を中心としたまち歩きツアーを開催した。
同企画は今年正月の鎌倉・堀切に続く3度目で、今回は地元商店街の店主や町内会青年部などを中心に実行委員会を結成。亀有に現在14体あるこちら葛飾区亀有公園前派出所(こち亀)の銅像を紹介しながら、亀有の街の変貌や各所の由来や歴史などもガイドした。
当日は14人の区内外からの参加者が北口駅前の両さん像に集まりツアーがスタートした。案内役は両さんどら焼きを販売する「葛飾伊勢屋」の佐藤尚吾さん。佐藤さんは亀有駅前にある派出所のモデルとなっている交番などを案内。その後、ツアー途中には八百屋で焼きたての焼き芋や亀の格好をしたせんべいなどが振る舞われ、最後には全員で記念撮影する姿も。
千葉県船橋市から訪れた60代の女性2人は「お花見をしようと亀有に訪れたのだが、突然ツアーの参加を現地で知って参加してみた。こち亀はよく知らなかったが、街の歴史などが垣間見えてとても楽しかった。今度は孫を連れてアニメの地を訪れたい」と話す。
葛飾区の担当者は「継続的な機会ではないが、今後も街の人間が街を案内するツアーの需要が伸びてきてほしい。住んでいる人間でしか知らない面白いことを観光客に知ってもらうことで、ガイド雑誌にはない魅力を知ってもらいたい」と話す。