葛飾区立中央図書館(葛飾区金町6、TEL 03-3607-9201)で3月16日、知的書評合戦「カツビブ!第1回ビブリオバトル」が開かれる。
ビブリオバトルは面白いと思った本を持ち寄り紹介し合う書評合戦。バトラーと呼ばれる複数の紹介者が1人5分間でお薦めの本をプレゼンテーションし、質問タイムを経て紹介者・見学者の投票で一番読みたくなった「チャンプ本」を決める。
同イベントは区内の図書館では初。今回は公立図書館や学校図書館で所蔵している本を持ち寄るという条件の下、中学生以上、4人程度の発表者を当日まで募集する。応募多数の場合はグループに分かれてバトルを行う予定。チャンプ本に選ばれた紹介者には賞状と王冠、記念写真が贈呈される。
同館司書・井上直子さんは「本と人がつながるきっかけになればと思い企画した。限られた時間での本のプレゼンはとてもスリリングで、参加者だけではなく見学者も引き込まれる。バトル後の充実感や感動、本仲間として対戦相手とコミュニケーションを深められるのも醍醐味(だいごみ)」と話す。同館職員の戸叶悠月さんは「紹介者も見学者もバトルを通じて今まで読まなかった本を知ることができるので、自分の世界観が広がる」とも。
チャンプ本に選ばれるコツとして「用意したレジュメを読むのではなく、多少つたなくても対戦者や見学者の目を見ながら、その場で思い浮かんだ言葉でアピールしたほうが熱意が伝わる」と井上さん。「今回は紹介本にテーマを設けていないので、小説やノンフィクション、実用書や図鑑などさまざまなジャンルで個性を存分に発揮してほしい。バトル前に職員によるデモンストレーションを行うので、初めての人でも気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は14時~16時。観戦は事前申し込み不要。