8月3日に開催されたサッカーの「全国クラブチームサッカー選手権」東京予選で、葛飾区の「南葛SC」が勝利し全国大会への切符を手に入れた。
同クラブは1983(昭和58)年、常磐中学校(葛飾区金町2)サッカー部OBが中心となり創設された「常磐クラブ」が前身。2012年に「葛飾ヴィドアード」に改名。翌年12月、後援会長に漫画「キャプテン翼」の作者である高橋陽一さんが就任し、名称も漫画に登場する「南葛SC」と再改名した。2014年現在、東京都社会人サッカーリーグ3部。2020年にJリーグへの加盟を目標に掲げている。
「南葛SC」との名称だが、「SC」はサッカークラブではなくスポーツクラブの略。「地域と共にさまざまスポーツを盛り上げ、多くの人に参加してもらいたい」との運営理念を持ち「総合スポーツ型クラブ」として活動する。現在の主軸はサッカークラブだが、今年9月からは「南葛ランニングクラブ」も発足する。
同大会は日本サッカー協会が主催し、今年で21回目。Jリーグ、JFL、地域リーグ加盟チーム、自衛隊、自治体職員、大学、高専、専門学校の連盟加盟には出場資格が与えられない、純粋な「社会人」ナンバーワンを決める大会。東京予選では、同リーグの1~4部のチームで参加条件を満たす16チームが対戦する。今年は全国大会が東京開催のため、上位4チームが東京都代表として選出される。
同日、大井第二球技場(品川区)で行われた2戦目で、同クラブは「V.F.C東京」と対戦。前半は0-0で折り返したが、後半6分に谷本修選手が、同8分には清水修平選手が相次いでゴールを決め2-0で勝利。2試合終わった時点で暫定3位となり、東京開催枠から全国大会への出場を早々と決めた。
緑川貴則コーチは「社会人リーグにとっては『天皇杯』のような位置付けのこの選手権。チームとしても個人としてもレベルが上がってきているので、優勝を目指して頑張りたい」と話し、同クラブの今後については「まず何をやっているチームか、目指すところは何かを広く知ってもらい、多くの人に応援してもらいたい。そしてスポーツから地域を活性化したい」と意欲を見せる。
準決勝は8月24日18時キックオフ。対FC.Griffin東京戦。会場は、にいじゅくみらい公園(新宿6)。