博物館で企画展「花の宴・堀切の夢」開催-早咲きハナショウブが見ごろに

早咲きしたハナショウブと専門調査員の富沢さん。ショウブの見頃は2月上旬頃。

早咲きしたハナショウブと専門調査員の富沢さん。ショウブの見頃は2月上旬頃。

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で企画展「花の宴・堀切の夢」が開催され、来場者を集めている。

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 同展は葛飾区の区花である花菖蒲を中心に、葛飾地域の風土や歴史を絵はがきや浮世絵などの資料をもとに展示している。展示品の中には、海上保安庁保有の松平定信邸の様子が描かれた貴重な絵画など展示され、注目を集めている。

 同展の中で、もうひとつ注目を集めているのが花菖蒲の促成栽培の第一人者、日本花菖蒲協会の山脇信正さんが促成栽培した花菖蒲。通常花菖蒲は6~7月が見ごろと言われているが、山脇さんは8年前から菖蒲の促成栽培に注目し、成功した。今回は20品目・50株の花菖蒲が展示されている。同展の花菖蒲の見頃は1月下旬から2月上旬まで。今後花菖蒲は追加され、さらに賑やかになる。

 同館専門調査員(歴史担当)の富沢さんは「江戸時代までは葛飾には6つの菖蒲園があり、小旅行気分で行える観光地でもあった。戦時中そのほとんどが無くなってしまい、現在では堀切菖蒲園を残すひとつのみ。写真や絵はがきなどを見て、葛飾の歴史に触れてほしい。歴史に触れるだけでなく、花が好きな人にも立派な菖蒲を見て欲しい」と話す。

 また今後の展示のプランについては「葛飾区はおもちゃや、マンガなどの舞台になる文化のある街。今後はおもちゃ文化に触れられる企画展も行っていければ」と話した。

同展は2月15日まで。開場時間は午前9時~15時まで。火曜定休。

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