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理科大開発の「マッスルスーツ」介護現場実用化へ-来月から試験導入

マッスルスーツを実際に体験する参加者

マッスルスーツを実際に体験する参加者

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 葛飾区の施設「ウィメンズパル」(葛飾区立石5)で10月6日、介護事業者に向けた「マッスルスーツ」の説明会が行われた。

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 開発・発売はイノフィス(新宿6)。2013年に東京理科大学(同)発のベンチャー企業として設立。「生きている限り自立した生活の実現」を企業理念とし、研究チームは2001年から同スーツの開発を行っていたという。

 説明会はスーツの使用方法と装着体験が中心。マッスルスーツは、腰の曲げ伸ばしに対して空気圧を利用した人工筋肉で補助するもの。介護の現場で日常的に行われる「人間が人間を運ぶ」という作業。介護者の腰への負担は深刻な問題となっている。これらの現状からマッスルスーツは「画期的な機器として話題を呼んでいる」という。

 スーツの補助力はおよそ30キロ。スーツは背中に背負う形で、動作は口元の吸気スイッチで行う。吸うと前屈、吐くと持ち上げることができる。スーツを使うことで、力の弱い女性介護職員でも要介護者をベッドから楽に車いすへ移動することが可能。

 区介護サービス事業者協議会の会長の吉田博さんは「マッスルスーツが普及することで介護現場の負担を減らし、現場で働く職員が少しでも長く働ける一助となれば」と期待を込める。

 スーツは来月から、区内の介護施設などで試験導入の予定。

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