亀有のラーメン店がバリアフリー対応店へ-従業員2人の経験生かす

介護スプーンを持つ遠藤さん

介護スプーンを持つ遠藤さん

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 亀有のラーメン店「ら~麺もぐや」(葛飾区亀有5)が店内を改装し、11月20日からバリアフリー営業を始めた。

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 定番のしょうゆ・塩ラーメンの提供のほか、通常ゴマを使用するところを落花生にした「もぐめん」などユニークなメニューもあり、雑誌やテレビなどで紹介される同店。カウンター席6席とテーブル席8席を用意し、客層の中心は30代。

 バリアフリー改装について「店内改装は以前から考えていた。化学調味料を使わない人に優しいラーメンというコンセプトで営業しており、改装もさまざまな人が気軽に来店してもらえる環境づくりを行いたかった」という店主の川田広史さん。店内に入るときの段差には車いすが通れるようスロープを設置し、トイレには手すりを用意。片手でも食べられるよう介助スプーンなども用意した。

 同営業では改装でバリアフリーにするだけでなく、介護の必要な車いすの来店客に対して介助することも行う。同営業を行うきっかけは前職にホームヘルパーとして仕事をしていた藤沢純一さんと、介護福祉士の資格を持つ遠藤竜之介の2人の従業員の提案から。藤沢さんは「介護の現場を見ていると、外で食事をする機会が少ないことに気づく。最近ではバリアフリーで店内は移動できるものの、店内のスタッフが協力的でなかったり、介助の仕方がわからなかったりする人が多い。外でも楽しく食べられるラーメン屋としてサービスを行いたかった」と話す。

 今後については、「ラーメンの提供だけでなく、障がいを持った人たちが忘年会やパーティーなどに使えるよう、店内とメニューも検討していきたい」(川田さん)とも。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、18時~23時30分。月曜定休。

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