東京かつしか赤十字母子医療センター(葛飾区新宿3)で11月1日、同センターでの出生14万人目となる赤ちゃんの誕生を祝う記念式典が行われた。
同センターの前身となる葛飾赤十字産院は1953(昭和28)年に葛飾区立石で開院し、周産期医療を提供し続けてきた。2021年6月、建物の老朽化に伴い、葛飾区新宿(にいじゅく)に移転。名称を「東京かつしか赤十字母子医療センター」に変更した。同センターでは昨年までに13万8918 人の新しい命が生まれ、今年9月23日に14 万人目の赤ちゃんが誕生、それを祝う記念式典を企画した。
式典には14万人目の赤ちゃんのとなる小幡凌久(りく)ちゃんと小幡さん夫婦、病院関係者が参加。凌久ちゃんは小幡さん夫婦の第一子。同センターの三石知左子院長から小幡さん夫婦に、記念品と花束が贈呈された。
小幡さん夫婦は「出産後、14万人目の赤ちゃんと聞いて驚いた。陣痛が始まってから出産まで16時間もかかり、その間に他の家族の赤ちゃんの産声が続くのを聞いた。14万人目に当たる順番を凌久が選んで生まれたのだと思う」と言い、「凌久には健康に育ってほしい。凌久自身も周囲の人々を笑顔にできるような存在になれば」と話す。
同センター総務課の齋藤雄作さんは「今後もスタッフ一同、葛飾区と周辺地域の皆さんが安心して出産してもらえる環境作りに励み、このセンターで出生15万人目、16万人目と迎えていきたい」と決意を新たにする。