
葛飾・柴又出身の落語家・三遊亭仁馬さんが6月14日、かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区立石6)アイリスホールで「第1回三遊亭仁馬葛飾独演会」を開催する。
2016(平成28)年、五代目三遊亭圓馬に入門した仁馬さんは2020年6月に二つ目に昇進し、前座名「馬ん次」から「仁馬」となった。仁馬さんは「以前から、地元・葛飾を中心に活動しようと思っていたがコロナ禍で思うようにいかず、ここ1、2年でようやく地元に根ざした活動ができるようになってきた。もう一段階、葛飾に貢献できるような存在になるため、また真打ち昇進への第一歩として、初めての独演会開催を決めた」と話す。
今回、仁馬さんの先輩に当たる玉川太福さんがゲストとして出演。玉川さんは、山田洋次監督などの許可の下、映画「男はつらいよ」全作品の浪曲化に挑んでいる。仁馬さんは「私が演芸を好きになるきっかけの一つが浪曲だったので、ぜひ楽しんで聴いてほしい」と、柴又に縁のある2人の共演を楽しみにする。
「落語家は名人になると、住んでいる町名で呼ばれるという慣習がある。歌舞伎で言うと『○○屋』と声援が飛ぶのに似ている。私の場合は、『柴又』と声をかけてもらうことが一つの目標。葛飾の落語家として多くの人に名前を知ってもらい、毎年、地元で独演会を開催できるよう頑張りたい」と意気込む。
18時40分開場、19時開演。料金は、前売り券=3,000円、当日券=3,300円。全席自由。