アリオ亀有アリオモール（葛飾区亀有3）内の「ブックスキデイランド亀有店」（TEL 03-3601-7201）が3月3日で5周年を迎えた。

　同店は2006年、キディランドとしては初の書籍を取り扱う店としてオープン。店舗面積は400坪で、20の書籍カテゴリーと約2万アイテムの関連雑貨やキャラクターグッズ、玩具などを販売。年間の延べ購入客数は葛飾区の住民とほぼ同じ45万人。区内で最大規模の書店となる。

　店長の宮本統雄さんは「音、光、動き、匂いの4点を意識した店づくりを行っている。一般の書店では静寂さなどを演出しているが、メーンの客層は地域に暮らす家族連れ。にぎやかで楽しい店内づくりが基本」とモール内にある書店のあり方を話す。書籍スペースと雑貨スペース融合させた店内では、料理の本の横にフライパンなどのキッチングッズ、美容雑誌の横に美顔グッズが並べるなど、「本とグッズの融合」に取り組んでいる。

　出版不況といわれる今、同店の売り上げはオープンから5年間増加傾向にある。また、モール内にある立地特性を生かし、他業種との協業などにも積極的に取り組む同店。「3階に映画館があり、隣は大型レコード店。上映している映画館の関連グッズを置くことによって、さらなる相乗効果を狙っている。隣のレコード店では、チェーン店舗で全国1位になる商品が出るほど、その相乗効果は出ている」

　子どもが多い同店では、定期的にイベントも開催。5周年を記念して現在、スタンウェイ社のピアノを取り寄せピアノ演奏会を開いている。今後については、「ネット通販や電子書籍などが流行しているが、書店に出向いて実際に触って読んでみる行為はなくならない。今後も他業態との協業を生かしながら、モール内から文化を発信していきたい」と宮本さん。

営業時間は10時～21時。演奏会は今月6日まで。