足立区役所本庁舎14階のレストラン「ピガール」で10月17日から、「さんまのかば焼き丼」がメニューとして提供されている。
10月29日に開催される「おいしい給食&食育フェスタ」のプレイベントに位置する同企画。この夏発行された「足立区の給食」(アース・スターエンターテイメント刊)で紹介された、給食の定番メニューである「さんまのかば焼き丼」「煮浸し」「具だくさんの豚汁」の3品を提供する。3品の総カロリー数は600キロカロリー以下に抑えられており、栄養価も考えられている。
同イベントを企画し、書籍の監修にも当たった同区おいしい給食担当係長の塚原邦夫さんは「書籍の発行からテレビ・新聞などの取材もあり、多くの問い合わせがあった。実際給食を食べてみたいとの要望もあり、今回のレシピに沿ったメニューにしてみた」と話す。
開始から3日が経過したが「昨年・一昨年も同様のイベントを行っていたが、ほぼ毎日完売のペース。とても好評」だという。
給食メニューを実際に試食した足立区在住の入江さん(69)は「自分たちの給食には米飯などもなく、現在の給食はとてもバラエティー豊か。孫たちと一緒に食べてみたい」と話す。他同席者も「食器もとても華やかでおしゃれ。目で楽しむ給食でうらやましい」と感想を残す。
「コストの問題や栄養価、またサンマの生臭さなどを除去するために手間や時間を掛けていることにスタッフ一同気付かされた。栄養士たちの頑張りなどもぜひ感じてほしい」(塚原さん)とも。
価格は600円。給食の提供はランチ営業(11時~14時30分)で30食限定。メニュー提供は土曜・日曜を除く今月28日まで。