亀有駅北口に4月26日、コッペパン専門店「吉田パン」(葛飾区亀有5、TEL 03-5613-1180)が開店した。
現在の商品数は16品で、140円(あん、いちごジャム)から280円(オリジナル野菜サンド)まで、日常使いを意識した価格設定にした。ハムやチーズなどのトッピングにも対応する。
経営は企業広報や広告代理業を手掛ける吉田屋(足立区中川1)。コッペパンについて、社長の吉田知史さん(41)は「盛岡に住んでいる義妹が上京の際に土産として持ってきた。パンを持った瞬間にズシリとして、従来のコッペパンと異なるモッチリとした食感に一目ぼれした」と話す。
吉田さんの食べたパンは「盛岡のソウルフード」として知られる福田パン(岩手県盛岡市)の「あんマーガリンパン」で、そのパンの味にほれ込み同店を訪問。専務の福田潔さんに製造方法を伝授してもらい、同店のコッペパンの作り方を学んだ。福田パンは現在、盛岡市内でのみ製造しており、盛岡市以外で「あんマーガリン」を食べられるのは同店のみ。
吉田さんのお薦めは、本場・福田パンでも一番人気の「あんマーガリン」(140円)。「材料も福田パンと同じものを使い独特の味わいを出している。大きさや価格も福田パンとほぼ同じ設定」。そのほか、名物「オリジナル野菜サンド」(280円~)も販売する。
開店当日の26日は開店1時間前から行列ができ、1日で約1000個のコッペパンが販売された。工場長で妻のしのぶさんは「多くの人が気にしてくれ来店してもらった。製造が販売に追いつかず待たせるお客さまもいるほどだった」と盛況ぶりを振り返る。
今後について、吉田さんは「自分が受けたコッペパンの感動を地元の亀有で伝えていければ。このコッペパンを媒介として多くの人と触れ合うきっかけをつくっていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は7時30分~17時30分。売り切れた場合は早じまいすることもあるという。