亀有のうなぎ店で「日本酒の会」-落語家・柳家千寿さんも一席披露

熱演する柳家千寿さん。開場は千寿さんの動きに釘付けになった。

熱演する柳家千寿さん。開場は千寿さんの動きに釘付けになった。

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 亀有のうなぎかっぽう「割烹川亀」(葛飾区亀有3、TEL 03-3690-3509)で2月4日、「日本酒の会」が開催された。

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 同イベントは同店開店のころから行っており、今年で30年を迎える。近年では年4回、季節に合わせた日本酒と同店名物のうなぎを楽しむ。毎回イベントには30人前後が集まる。今回は新種のしぼりたての日本酒6種類を用意。参加者は珍しい日本酒を楽しんだ。

 また、2年ほど前から落語家の柳家千寿さんを招き落語を一席披露している。当日は今年初めての会ということから、にぎやかな「粗忽長屋」を披露。30~60代の参加者の笑いを誘った。

 今回のイベントについて、千寿さんは「参加者のほとんどが地元に関係する人ばかり。江戸前落語を行う自分にとっては、リアクションもいいし、理解があってやりやすい。どの人も人情味があって温かい」と話す。

 千寿さんは芸歴20年以上のベテラン。幼年時代からの発音が不自由な状態の克服から練習を行い、そこから興味をもったのがきっかけ。その後プロを目指し現在に至る。現在では、小学校や病院などで落語を披露することも多い。「最近の小学生でも前のめりになって自分の話を聞いてくれる児童が増えた。少しでも落語の面白さを広げられれば」(同)。

 落語の面白さについて、「最近のテレビのバラエティーは、熱いおでんを食べるなどリアクションを見て楽しむものが多いが、落語は想像力で楽しめるお笑い。落語は話し手の話し方で景色や人間の姿が変わってくる。テレビだけでは楽しめない面白さがある」(同)と分析する。落語を通して伝えたいことを訪ねると、「自分はそんなに偉い人じゃない。ただお客さんが笑ってくれるのが何よりだ」と笑い飛ばす。

 千寿さんの次回のイベントは、松戸市民会館(千葉県松戸市松戸)で2月11日に行われる「たぬき会」。18時開場予定。

 次回の日本酒の会は6月ごろを予定している。

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