タカラトミー(葛飾区立石7)が3月12日、手のひらサイズの「ゼンマイ・フィギュア」シリーズ「Movin’ movin(ムービンムービン)」第1弾の販売を始めた。
1970年代に同社が開発した世界最小クラスの「マイクロゼンマイ」を搭載した同商品。かつて国内外で大ヒットを記録した懐かしのゼンマイ駆動フィギュアを復活・進化させ、今回ディズニー、ピクサーのアニメ9作品からキャラクター11種をモチーフに商品化した。
1978年に発売した動物、キャラクター、乗り物などの「ゼンマイ・フィギュア」の技術を生かした新シリーズ第1弾のラインアップは、ウッディ(トイ・ストーリー)、サリー(モンスターズ・インク)、マックィーン(カーズ)など。
同社広報課の村山麻衣子さんは「ウォルト・ディズニー・アニメーションション・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー・ジョン・ラセターさんが、1970年代に発売されていたゼンマイ玩具「Action Wind-Ups」をコレクションしていたことがきっかけ」と話す。
タカラトミーの社長がラセターさんと会った際、同コレクションのことを知り意気投合。ラセターさんが作りだしたキャラクターと共に、現代によみがえらせようと、商品化企画がスタートしたという。
同商品の特長は、70年代の技術を生かしながら、ゼンマイを巻いて動く限られた時間の中で「複数のアクション」ができる点。例えば「サリー」の場合、「足踏みをした後、両腕を上げながら眉をつり上げて口を開け、子どもを怖がらせる表情」で動き、物語中の象徴的なアクションを再現しているという。
「『ジジジ…」というゼンマイを巻く動作や音も懐かしく、電池やモーターを搭載したおもちゃにはない温かみと軽やかさのある動きを再現する。今の時代に、ゼンマイ仕掛けのおもちゃならではのアナログな動きが新鮮。コレクションとしても、大人から子どもまでお薦め」とも。
価格は900円(税別)。全国の玩具専門店、各所玩具売り場、タカラトミー公式通販サイト「タカラトミーモール」などで販売する。