東京理科大、葛飾区と土地譲渡契約締結-街のシンボル「地球釜」存続へ

新宿区神楽坂にある東京理科大学。現在神楽坂にある大学機能の一部が金町に移転してくる(写真提供 市ヶ谷経済新聞)

新宿区神楽坂にある東京理科大学。現在神楽坂にある大学機能の一部が金町に移転してくる(写真提供 市ヶ谷経済新聞)

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 東京理科大学(新宿区)と葛飾区(葛飾区立石)が3月26日、基本協定と土地譲渡契約の締結を行った。

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 葛飾区はこれまでに大学を誘致するために2006年からの基本計画に盛り込み、誘致を画策していた。同大学は計画書を提出し、昨年12月19日の区議会の承認を受け、同日の契約締結に至った。

 同大学は区が保有する金町駅に程近い三菱製紙中川工場跡地の約3ヘクタールを譲り受ける。譲渡価格は138億円。譲渡を受け同大学は敷地内に4,000人規模の「金町キャンパス(仮称)」の建設に着手する予定。同キャンパスは理工学部を中心に、2012年4月の開校を目指す。

 同区はまた、7.1ヘクタールの公園を同キャンパスに隣接した形で造成することも発表。公園とキャンパスの境目をなくし、大学施設を開放することにより、地域住民と密着した大学を目指す。

 同大学の塚本桓世理事長は「本学にとって都心キャンパスの狭溢(きょういつ)問題は長年の課題だった。金町は神楽坂と千葉県野田にある両キャンパスの中心に位置し、より連携ができる。今後は区や近隣の皆様と協力し、魅力あふれたキャンパスづくりを通じ、地域の発展に貢献していきたい」とコメントした。

 なお同地の「シンボル」だった三菱製紙中川工場でかつて使われていた「地球釜」について、大学誘致推進室の和田さんは「近隣住民からも要望が多く、金町のシンボルとして公園部分にモニュメントとして残す方向で考えている」と話す。

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