葛飾区役所4階にあるリサイクル清掃課に4月、食品ロス削減を目的としたフードドライブの常設窓口が設けられ、多くの区民が協力している。
葛飾区ごみ減量・3R推進キャラクター「りー(Ree)ちゃん」
「フードドライブ」は、家庭などで余っている食料を破棄するのではなく、必要としている人へ届ける活動。食品ロスの削減と未利用食品の有効利用を目的として、葛飾区では以前よりフードドライブ運動を推進している。
これまでは葛飾区主催のイベントに合わせて年数回実施されていたほか、地域の団体が主催してフードドライブを実施することもあったが、常設窓口を設けることによって、いつでも食品を持ち込むことができるようになった。
窓口常設から約2カ月がたった現在の状況について、リサイクル清掃課の阿保(あぼ)久恵さんは「たくさんの区民の方に協力いただき、社会福祉協議会と連携しながら集まった食品を必要としている子ども食堂などにお渡しできている状況。これからもフードドライブをPRし、食品ロスの削減につなげていきたい」と話す。
開設から約2カ月で持ち込まれた食品の量はおよそ370個、90キロに上る。沖縄のレトルト食品など、珍しい食品も含まれていたという。
集める食品の例としては、缶詰、インスタント食品、レトルト食品、調味料のほか、粉ミルクやベビーフードなどの乳幼児用食品や健康食品なども含まれる。「未開封のもの」「賞味期限の記載があり期限まで1カ月以上あるもの」などの条件を設けている。阿保さんは「持ち込む場合は持ち込み可能な食品の種類や条件などを、事前に葛飾区のホームページで確認してほしい」と話す。
受付時間は8時30分~17時15分。土曜・日曜・祝日・年末年始定休。問い合わせは葛飾区リサイクル清掃課(TEL 03-5654-8273)まで。