葛飾区在住の男性会社員でハンドルネーム「ナマステ大臣」さんが現在、新型コロナウイルス感染で自宅療養中の人を中心に無料で買い物代行のボランティア活動を行っている。
男性は8月11日に買い物代行を始め、自身のツイッターへのメッセージと葛飾区社会福祉協議会のボランティア・地域貢献活動センターからの連絡で依頼を受けている。
会社員の仕事と並行して行っているため、週2~3日のみ活動。対象は、コロナによる自宅療養者のほか、診察待ち、陽性となり保健所からの連絡待ちの状態の人のほか、ワクチンの副反応で身動きがとれない人からの依頼も受け付けている。対象地域は葛飾区と墨田区で、スーパーマーケット・ドラッグストア・コンビニエンスストアで購入できるものを1点からでも対応している。
ナマステ大臣という名前の由来について、この男性は「カレーが好きでツイッターでカレーの情報や写真を投稿していることからこの名前にした。関西出身で葛飾区に住んで4年。葛飾区は下町の都心、ずっと住みたかった」と話す。
買い物代行を始めたきっかけは、偶然見ていた報道番組である企業が買い物代行を行い、利用者が手数料として数千円を支払っていたことに違和感を覚え、「企業ではなく地域で行えばいいのでは」と感じたことだったという。「このご時世に自分にできることを考え、最初は衝動的にツイッターで発信した」という。
当初はツイッターだけのやり取りで活動してきたが、現在は葛飾区福祉協議会にボランティア登録し公に活動している。以降、区職員からアドバイスをもらったり、活動のチラシを掲示したいという飲食店が現れたりするなど、協力者は増えてきているという。10月7日には、ボランティアで制作されたホームページも公開された。
今後について、男性は「コロナが落ち着いたら、せっかくボランティアに登録したので、支援の対象を変更して高齢者支援やフードバンクなどを行いたい。せっかく住んでいるから葛飾のために何かをしていきたい」と意気込みを見せる。