亀有にある洋菓子店「パティスリー ラ・ローズ・ジャポネ」(葛飾区亀有3)のオーナーパティシエ、五十嵐宏さん率いるパティシエ日本代表が9月25日、「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で銀メダルを受賞した。
同コンクールは、世界中のパティシエが、その技術を競う世界最高峰のコンクールの一つ。1989年の第1回大会は12カ国の参加で開幕したが、現在の予選参加国数は50を上回り、今年は各大陸予選を勝ち抜いた11カ国が決勝に出場した。
五十嵐さんは日本代表の団長として参加。日本代表である塚田悠也さん、原田誠也さん、赤羽目健悟さんと共にフランスで行われた決勝大会に挑んだ。五十嵐さんはチーム結成以来団長として、チームを統率し指導し続けてきた。
五十嵐さんは「今回はサイズや製法などさまざまなルールの改定があり苦労した。優勝にこだわっていたので正直悔しかった」と話す。
五十嵐さん自身も代表選手として1999年と2001年に同大会に出場しているほか、2010(平成22)年には2年に1度アメリカで開催される製菓の国際コンクール「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ(以下WPTC)」で日本人初となる、個人・総合部門共に優勝を果たした経験があり、WPTC受賞作の「ピクシー」は今も同店の看板商品となっている。
今後について五十嵐さんは「最近は世界を目指す若手が減っていると感じていて、日本チームとして世界を目指す土壌を作り、才能のある若手を世に出していくことが自分の役割だと思っている」と後進の育成に意欲を見せる。
営業時間は10時~18時。火曜定休(水曜不定休)。