葛飾区を拠点に活動する関東2部リーグのサッカーチーム「南葛SC」が12月25日、関東1部リーグ10位の桐蔭横浜大との入れ替え戦に勝ち、関東1部リーグ昇格を決めた。
昨シーズンは、関東社会人サッカー大会優勝・関東リーグ2部リーグ昇格という結果で終えた南葛SC。女子チームの「南葛SC WINGS」も今期関東リーグ2部で2位となり、12月20日に同リーグ1部昇格を決めており、両チーム共に1年で関東2部リーグから1部リーグ昇格となった。
試合は、前半開始9分に佐々木竜太選手が1点を決め、45分に同点に追いつかれるもアディショナルタイムで再び佐々木竜太選手が逆転弾を決めた。後半47分、河本明人選手が3点目を入れ、後半のアディショナルタイム4分には村越健太選手が4点目を決めて4-1で勝利、関東1部リーグへ昇格を決めた。
この試合は元日本代表の青木剛選手(39)の引退試合とも重なり、後半81分にピッチに立った際は、ボールパーソンに入っていた南葛SC WINGSの大河原美和選手や高橋純佳選手らとグータッチをしてからグラウンドに向かう姿も見られた。
当日は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から無観客で行われ、ファンやサポーターは会場での応援はできず、ユーチューブで配信される動画を見ながら観戦。区内ではパブリックビューイングで観戦する形式も取られた。
チーム発足時からサポーターを務める土井洋一さんは「関東リーグ進出は、サポーターの夢だった。今期は無観客が続き、観戦できたのは2試合と残念だったが映像を通して応援できた。全国各地から見られる映像配信はアピールにもなったと思う」と話す。同じくサポーターの大川善宏さんは「最高の試合になった。練習通りの試合運びで安心して観られた。関東1部リーグに上がってもさらに勝ち続けてくれると、期待を持たせてくれるゲームだった」と期待を寄せた。
コールリーダーを務める田畑洋さんは「シーズン開始時は勝ちきれない試合もあったが、中盤から終盤にかけては選手が自信に満ちており、今日も勝ちを信じていた。個人の選手というより、チーム全体で勝利を勝ち取ったと思う。これまで昇格できない度に悔しい思いをしていたが、その思いをせず次のステップへ進めるのは最高の気分」と振り返った。