葛飾・立石の「かつしかシンフォニーヒルズ」（葛飾区立石6）で2月26日に開催される「魅惑のオペラアリア～林真理子の劇場で愉（たの）しむ「オペラ」なるもの～」に、葛飾在住のオペラ歌手、金子美香さんが出演する。

「魅惑のオペラアリア」ポスター

　同公演は、「本と音楽のすてきな出合い」をコンセプトに、作家の林真理子さんと日本を代表するオペラ歌手が音楽とトークでオペラの魅力を伝える。林さんはオペラ好きとしても知られ、今回の公演プログラムは全て林さんによるセレクト。この公演は、2018（平成30）年の横浜公演を皮切りに、これまで全国各地で11公演を行ってきたが、葛飾での開催は初となる。

　出演は林真理子さんのほか、小林沙羅さん（ソプラノ）、金子美香さん（メゾソプラノ）、望月哲也さん（テノール）、河野紘子さん（ピアノ）。タイトルで使われている「アリア」とは、オペラの中でも一番の聴かせどころで、ソリストが1人で歌う曲のこと。今回は数あるオペラ作品の中から「厳選した」アリアの名曲を集めて構成するという。

　金子さんは葛飾在住20年以上。国内では新国立劇場や日生劇場、東京・春・音楽祭などの数々の舞台や国内主要オーケストラとの共演で活躍。昨年は、新国立劇場でワーグナー「ワルキューレ」、ビゼー「カルメン」に出演した。2018（平成30）年には、ドイツ・バイロイト音楽祭でプラシド・ドミンゴ指揮「ワルキューレ」に日本人4人目となるソリストとして出演し注目を浴びた。

　金子さんは「葛飾は本当に人情が厚く、人との結び付きが強くとても心地いい。住んでいて心が穏やかになれる街。オペラやクラシックになじみがない方も、気軽に一度足を踏み入れてほしい。オペラ歌手はマイクを使わず歌い、生の声を通してさまざまな人間ドラマを表現するので迫力を感じてもらえると思う」と呼び掛ける。

　林さんは「オペラは難しく、敷居が高いと思っている方に、ぜひこのコンサートに来てほしい。一流の方々の素晴らしいアリアが生で聴けるのは本当に素晴らしいこと。その合間に楽しいおしゃべりもあり、『あぁ、オペラを聴くってこんなに楽しいんだ』『オペラがあったら、また近いうちに聴きに行こう』『今後、公演があったら行ってみたい』と思ってもらえたらうれしい。オペラのベテランの方も、ぜひお越しいただけたら」と話す。

　13時15分開場、14時開演。