東京商工会議所葛飾支部(葛飾区青戸7)と葛飾区が2月19日、冊子「第17回葛飾ブランド『葛飾町工場(まちこうば)物語』2023」ストーリーマンガ」を発行した。
「第17回葛飾ブランド『葛飾町工場物語』ストーリーマンガ」冊子
葛飾ブランドとは、葛飾区の町工場から生み出される「選りすぐり」の製品、部品、製造に関わる技術を「未来を照らす技」とし、葛飾ブランド「葛飾町工場物語」として認定する事業。認定製品の製造背景やエピソードを交えたストーリーマンガの発行などの活動を通じ、「ものづくりのまち葛飾」を広くアピールすることを目的としている。2007(平成19)年に始まり、これまでに96 の製品や技術などを認定している。
今回発行した冊子では、国内で唯一残ったブリキメーカー「丸彰」(葛飾区宝町1)、世界チャンピオンも使う卓球ラバーを製造している「扶桑ゴム工業」(柴又3)のほか、プラスチック加工・金属加工を手がける「愛和モールド」(東立石2)、超硬合金工具の研磨加工を行う「京葉特殊工具」(西新小岩4)、米粒サイズの金属を加工できるひき物技術を持つ「山崎精工」(東四つ木2)の新規認定5社を、漫画を交えて紹介している。
京葉特殊工具の山本一信社長は「創業50年を超え、先代の時代から長年やってきたことが葛飾区に認められ、そして『葛飾ブランド』に認定され、とてもうれしい」と言い、「ストーリーマンガは学生や子どもたちも分かりやすく表現されており、町工場それぞれの苦労や歴史などを知ってもらえる、いい取り組み」と話す。
冊子は同支部やテクノプラザかつしか(青戸7)、葛飾区役所の区政情報コーナーなどで無料配布しているほか、「葛飾町工場物語」ホームページ、Kindleストアでも来月をめどに無料公開する。