奥戸のアルミ加工会社が「葛飾ブランド」に認定-アルミ弁当箱作りで

主力商品のアルミ弁当とマイ箸を持つ平山さん夫妻

主力商品のアルミ弁当とマイ箸を持つ平山さん夫妻

  • 0

  •  

 葛飾区のアルミニウム製品を製造する「大一アルミニウム製作所」(葛飾区奥戸2、TEL 03-3697-7711)が葛飾ブランド「葛飾町工場(まちこうば)物語」として認定された。

[広告]

 葛飾街工場物語は、葛飾区と東京都商工会議所葛飾支部が区内で生産された技術や製品・部品などを「葛飾町工場物語」と認定し、その製造背景やエピソードをストーリー性豊かに情報発信していくことを目的にした制度。今年度は8社の技術・製品が認定され、その一つとして同社のアルミニウム製弁当箱が認定された。

 同社は1952(昭和27)年創業。創業から一貫してアルミニウム加工品を製造してきた。現在は3代目に当たる専務の平山雅弘さんを中心に約20人の従業員とともに生産を行っている。社員の中には「70代の男性もいれば、30歳の営業マンもいる。年齢層は広くとてもにぎやか会社」と紹介する。

 認定を受けたきっかけは、同社が玩具の展示会に出展する際に打診があったことから。アルミの弁当箱は現在、関東では同社1社のみが製造しており、全国的にも数社しかないという。現在でもアルマイト加工された弁当箱は販売しており、売り上げも下降することなく堅調に推移している。平山さんは「近年の子ども向け弁当箱はプラスチックの密閉容器が多いが、すぐに壊れてしまうものもある。最近は保育所などに暖飯器などが設置され、プラスチックでは溶けてしまうこともあり、根強い人気がある」とロングヒットの理由を明かす。

 弁当箱のほかにおろし金やカードケースなどアルミニウム製品を多く作り続けている同社。商品のラインアップについて、平山さんは「決してホームラン商品を狙わず、常にヒットを打ち続ける商品を開発している。野球でも塁にランナーを一掃するホームランは素晴らしいが、ホームラン後の塁をためる作業が大変。中小企業として常に売れる商品をつくり続けている」と話す。

 現在では生産の一部を中国の工場に委託しているが、仕上げの工程と検品は全て自社で行っており、食品に関連するマイ箸や弁当箱は一貫して自社で製作するというこだわりも。「体内に入る大事な製品は自社の目が届く場所で行い、安心して使ってもらいたい」(平山さん)とも。

 受賞を受けて、「これからも長く愛される商品を作っていきたい。自社が葛飾ブランドに選ばれることで葛飾の工業が『現代の職人』として区内外にも認知してもらえればうれしい」と感想を話した。

 同社も掲載予定の冊子「葛飾町工場物語」は、来年1月の発行を予定する。

葛経ラジオ
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース