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「矢切の渡し」対岸のゴルフ場が閉場へ-「下町のセント・アンドルーズ」50年の歴史に幕

夏のゴルフ場の様子。中には橋を渡って散歩がてらコースを利用する人も

夏のゴルフ場の様子。中には橋を渡って散歩がてらコースを利用する人も

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 JR金町駅にほど近いゴルフ場「江戸川ゴルフ倶楽部」(千葉県松戸市)が3月30日で閉場する。

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 同ゴルフ場は1962(昭和37)年、当時の葛飾区長など有志らによって江戸川沿いに設立。当初は東京側にあったゴルフ場だったが、1967(昭和42)年には対岸の松戸側に移転。以降国道6号線の区画整理や北総線の工事により、縮小・コース変更などがあったが「都心から最も通いやすいゴルフコース」として現在まで運営を続けてきた。

 同ゴルフ場は、ゴルフ場中央部分に柴又と松戸を結ぶ「矢切の渡し」があり、映画「男はつらいよ」の1作目のオープニングにも登場。丸山茂樹プロも練習に通っていたことがあり、丸山プロが全英オープンに出場した際、その風の強さにちなんで「松戸のゴルフ場と同じ」とコメントしたことから「下町のセント・アンドルーズ」といわれ、幅広い世代から親しまれてきた。

 閉場の理由について、運営会社の江戸川興業(千葉県松戸市)の実川佳臣支配人は「敷地を専有している東京スポーツ研究会に明け渡すため」と説明し、今後ゴルフ場の運営については「現時点では何も決まっていない」と話す。

「祖父の代から運営形態は変われども、手引きカート、1日何度も回れる料金制、先着順という伝統は守ってきた。葛飾区内からの利用客が多く、クラブハウスなどでは常連のプレーヤーとの交流も生まれた。50年の歴史に幕を閉じるのは忍びないが、閉場までの間、気軽にゴルフを楽しめるよう努力したい」とも。

 料金は、平日=6,200円(到着順)、土曜・日曜・祝日=8,600円(予約制)。

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