吉本芸人は0歳児を笑わせられるか?-葛飾・靑戸の親子サロンで実験

近づくクマぞう(しまぞうさん)に大泣きする幼児たち

近づくクマぞう(しまぞうさん)に大泣きする幼児たち

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 葛飾区子ども総合センター(葛飾区青戸4)で11月12日、吉本興業所属のお笑い芸人「キャベツ確認中」によるお笑い企画が行われた。

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 同施設は区内の母子のための交流施設。会場となった「子育て広場いろは」は、区内の3歳未満の子どもが集まり、親と子のコミュニケーションを行う場所。葛飾区子ども家庭支援課長の佐藤秀夫さんは「子育てで悩む母親たちのコミュニケーションを目的とした施設。施設内では同年齢の子どもや母親が集まり、保育士などの有資格者との交流もできる」と話す。

 「キャベツ確認中の芸は子どもたちにウケるのか」をテーマにした同企画。今回熊のぬいぐるみをかぶって「クマぞう」として登場したしまぞうさんは「八丈島の保育園児にもネタを披露してウケたことがきっかけ。3歳時未満の子どもたちにも笑いは通用するのかが今回の勝負所」と話す。

 登場した「クマぞう」に泣いてしまう幼児の姿も見受けらたが、相方のキャプテン☆ザコさんによるバルーンアートが始まると、泣き叫んでいた会場内の幼児もおとなしくなり、2人の姿を見つめた。しかし、オチとしてしまぞうさんがボケを披露するが子どもたちは無反応。しまぞうさんは「3歳以下にはクマのぬいぐるみを認識させたり、言語で笑わせたりするのはかなり難しい。普段は声を張るのを芸人の仕事としているが、今回は声を絞ったり動きを遅くしたりなどの工夫を行ったが、それもむなしく無反応だった」と肩を落とす。

 一方、母親の反応は上々で、ネタの度に笑い声が上がった。今回参加した区内在住の吉田加代子さんは「子ども体操を目的に来たが、突然芸人がやってきたのでビックリした。でも、子どもたちも喜んでいて楽しい時間が過ごせた」と話す。

 今回のイベントを終えて、キャプテン☆ザコさんは「自分たちは普段北斗の拳や辻元清美議員を題材としたネタをやっているが、小さい子どもたちには全く通じない。また以前やっていた保育園児とは異なったアプローチが必要。同じ吉本興業には3歳児以下に受ける芸人はいない。次回あれば目線を同じにできるような工夫をしてみたい」と意欲を見せた。

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