立石の駅通りアーケード(葛飾区立石1)で3月2日、「立石安心フェア」が開催される。主催は立石商店連合会。
今年で4回目となる同イベント。商店街で感じる生活の安心と防災・防犯の安全を感じてもらうために始めたもの。スクーターによるひったくりの危険性を啓発する実演や、昨年同イベントがきっかけで設置されたAED(自動体外式除細動器)の体験講習も行う。
今年は一日消防署長としてタレントの澤井梨奈さんが出演するなど新たな企画も登場する。「ホソヤ靴店」(立石1)店主の細谷政男さんは「回を重ねる度に地域の協力者が増え、より新しいイベントを盛り込んで多くの人に魅力を知ってもらいたい」と話す。
恒例の抽選会も実施。立石一丁目児童遊園で先着3000人に配る抽選券を用意し、1等賞として加盟店300店で利用ができる商品券が当たる。抽選会場では岩手県石巻市雄勝町産のとろろ昆布の配布も予定。
同商品は東日本大震災の復興企画の一環として昨年から配布がスタート。昨年も評判が良く、今年は「質を向上させた」商品を増量して配布する。「味は一押し。毎年このイベントを通じて、忘れかけている被災地に思いを寄せるきっかけになってくれれば」とも。
細谷さんは「近年は大型スーパーや量販店の進出により、立石の商店街も以前のような活気を失いつつある。しかし、立石の名物は人の温かさや情にある。今回のフェアを通して人の心がつながるような商店街本来の魅力を多くの人に知ってもらいたい」と思いを込める。
開催は10時から。