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葛飾産ネギでまちおこし-亀有の飲食店20店、「地産地消」テーマに

フェアのネギを提供する水元在住の藤田政男さん

フェアのネギを提供する水元在住の藤田政男さん

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 亀有を中心とした飲食店が2月1日から、「葛飾職人(マエストロ)meets葛飾ネギ」と題したフェアを始めた。

【関連画像】フェアのポスター

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 同企画は、「日月飯店kamezo」(葛飾区亀有3)店主・下田剛さんら7店が昨年夏に企画した「葛飾職人meets葛飾トマト」に続く第2弾。今回の呼びかけに、前回の4倍となる20店舗・1企業が企画に賛同し、それぞれが葛飾産のネギを使ったオリジナル料理を提供する。

 ネギは葛飾区水元でネギを栽培する農家の藤田政男さんが提供 葛飾区は23区内でも有数の農業の盛んな地域でありながら、その地元の流通量と知名度があまりなく、都市野菜としての付加価値を見いだせないでいる。同企画は葛飾野菜の地元消費を狙い、野菜の付加価値向上を目標に掲げている。

 藤田さんは「水元地域には今でも代々受け継がれてきた農家が点在し、さまざまな野菜を、1年を通して出荷している。今回をきっかけで葛飾区に多くの野菜が栽培されているのを知ってもらうきっかけになれば」と期待を寄せる。

 参加した20店舗は、うなぎ専門店やカフェ、居酒屋、焼鳥店など多様。ネギは全て亀有の青果店「伊藤商店」(亀有3)から一括で仕入れ、店頭で一般にもネギを販売する。今回参加した割烹川亀(亀有3)の仲林繁美さんは「冬のネギらしく甘味を多く含んだ味わい。太さもあり、鍋や焼き物にも丁度いい」と太鼓判を押す。

 下田さんは「前回の企画は短い準備期間と猛暑で十分な成果が得られなかった。今回は藤田さんの協力を得て、本来やりたかった地産地消というテーマに近づいた。農家と料理人という、普段は顔の見えない部分が見えることによって、安心と安全、そして地域の楽しさに気付いてもらえれば」と話す。

 今回は店舗の周遊性を高めるため、ポスターやウェブでも告知を行うほか、シールを集めて協賛賞品をプレゼントするキャンペーンも実施。同キャンペーン事務局の榎昭裕さんは「ただ好きな1店舗を回ってもらうだけでなく、これを機会に亀有の特徴ある店舗に足を運ぶきっかけとなってほしい。新しい店などを回ることで地域との結びつきを強化していきたい」と、もう一つの目的である地域活性化について話す。

  フェアは3月末まで(ネギの供給が終わり次第終了)。同企画の問い合わせは事務局(TEL 03-6413-7107)まで。

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