
東京の歴史・文化・風俗・建築物・文学・風景などを紹介する雑誌「東京人」(都市出版)が2月22日、増刊号「葛飾を楽しむ本」を発行した。
同誌は葛飾区が委託して発行するもの。同区の委託による事業は「るるぶ」「マップル」に続く3例目。今回の企画について観光課長の吉本浩章さんは「今まではグルメや観光にスポットを当てた部分が多かったが、今回は歴史や文化などにも触れ、より奥深い葛飾を紹介する本になった」と話す。
雑誌の内容は5月に完成する東京スカイツリーのビューポイントや、女優の遠藤久美子さんや秋本治さん、山田洋次さんなど葛飾ゆかりの著名人7人が地域の案内人となり、思い出の店や場所を紹介していく。
そのほか、「キャプテン翼」の作者である高橋陽一さんや、竜王の渡辺明さんなど葛飾区出身の4人が葛飾区についてインタビューを受ける企画も。歴史や地理、職人や地域野菜の紹介など、同誌らしい切り口で誌面を展開する。
発売を受けて区内でも有数の売り場面積を誇る「ブックスキディランド亀有店」(葛飾区亀有3)では、ポスターやパネルを使って特設コーナーを設置し、キャンペーンを行う。「葛飾区外の人はもちろん、区内の人もこの本でより葛飾区内を理解してほしい」と吉本さん。
発行は3万5000部。全国の書店、コンビニなどで販売。