タカラトミーアーツ(葛飾区青戸4)が9月13日に発売する、片手でご飯が食べられる筒状のランチウエア「スマート飯(はん)」が発売前からネットを中心に話題を集めている。
筒状のランチウエアで、ふたを開けて約0.2合分の米飯を挿入することが可能な同商品。白米のほかチャーハンやおこわを挿入することが可能で、ふりかけやフレークなども自由にアレンジできる。
特徴はジョブハンドルと呼ばれるハンドルを回すことにより、挿入された米飯がリップスティックのようにせり出してくる部分。これによって持ち運びしやすく片手で食事ができるようにした。
同商品の開発を担当した平林千明さんは「数年前から男子弁当など弁当箱の需要は多く、売り場でも弁当箱のコーナーは確立している。しかしながら、新しい形の弁当箱の提案はなかった」と発想のきっかけを話す。
形状については、「オフィスで同僚を見ていると、自宅で作ったおにぎりを片手に持って食べながらパソコンに向かう姿があり、片手で食べられる弁当箱を考えた。さらに、おもちゃメーカーらしく面白い形状にした商品づくりを行った。中はしゃもじのように凹凸を付け、米飯がひっつきにくい工夫も。チャーハンやおこわも可能」とも。
商品名については、平林さんが社内プレゼンテーション時に考えたスマートフォンをもじった「スマートハン」が採用された。そのほかに、プロモーション用ビデオでは「飯(ハンドロイド)0.2G(合)搭載」「アプリ(米飯・おかずの組み合わせ)は無限大」など斬新なキャッチコピーが並ぶ。
そうした狙いもあり、8月28日のプレスリリース発表後、プロモーションビデオ(PV)などがネットで話題となり、ユーチューブでの再生回数は4日間で30万回以上を数えた。ツイッター上でも「そもそもおにぎり自体片手で食べるものでは?」や「PVカッコよすぎ、ワロタ」などと話題になっている。
ネット上での話題について、平林さんは「自分の商品が話題になるのはうれしい」と感想を述べ、厳しいコメントについて、「ツッコミどころの多い商品なので、いろいろなツッコミを楽しんで見てみたい」と明るく話す。
今後については、「大盛リサイズのマッチョメンや、カレーやスープなど従来の弁当ではできなかった形状に挑戦していきたい。これからも今までにないものを開発していきたい」と意欲を見せる。
カラーはブルーの「MEN」、オレンジの「WOMEN」の2色。価格は各840円。全国の雑貨店、量販店、玩具専門店などの玩具売り場・家庭用品売り場ほかで扱う。