金町にある葛西神社の境内で8月31日、音楽イベント「金町宵祭り」が開催され、盛況に終わった。
8月の最終週、悪天候が続く中、開催が心配された同イベント。当日、午前中は重く雲が立ちこめたものの、開催時間の14時には雲間から光が差し込み好天となった。
「夏の最後、大人が楽しめる音楽の宵(よい)」をコンセプトに演目をラインアップ。「祭りばやし」発祥の地・葛西神社にちなんで、「葛西囃子(ばやし)保存会」からスタート。同神社で音楽イベントを行う意義を今一度示す形で始まった。その後、ジャズ、ポップスのアーティストが次々に演奏。19時30分過ぎまで全8組がステージ演奏を披露し、ステージ前に設けた桟敷席と椅子席は常に満席に。立ち見、社殿階段を利用して見る客もあふれた。
飲食店の出店ブースも軒並み盛況。会場内では、ビールや日本酒などアルコールをはじめ、空揚げ、枝豆、フランクフルト、クッキー、和菓子、アイス、かき氷などを販売。各店ともも日が落ちる前に軒並み完売。最後の演奏を待たずに撤収作業に入る店も見受けられた。
イベント本部では、けん玉、コマ、シャボン玉といった「昔遊び体験コーナー」も。電気を使わずに楽しめる遊びをテーマに親子で楽しむ姿が多く見られた。中には、けん玉の大皿・中皿への連続移動を数十回クリアする小学生女児も現れ、周囲の大人から感嘆の声が上がる場面も。
イベントを企画した近藤彩さんは「心配していた天気ももち、たくさんの人が長時間にわたり楽しんでいたようで良かった。葛西囃子保存会はじめ、出演者の演奏がどれも素晴らしく、神社という空間がいつもと違う魅力にあふれたように思う」と振り返った。「来場者からは『また来年も』という声を複数もらったこともが何よりもうれしい」とも。