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鉛筆・ボールペン・シャーペン 作家8人によるモノクローム絵画展

シャープペンシルだけで陰影をつけた作品

シャープペンシルだけで陰影をつけた作品

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 堀切菖蒲園駅近くのアートギャラリー「HHH gallery(エイチ・ギャラリー)」(葛飾区小菅2、TEL 03-6662-9331)で現在、モノクロームの絵画展が開かれている。

ボールペン一本で濃淡を表現

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 今年3月、アーティスト自らが運営する画廊としてオープンした同ギャラリー。スケートボードの廃材を使った彫刻、大手企業のイラストを手掛ける外国人イラストレーターの作品など、幅広い展示で話題を集めてきた。

 今回のテーマは「モノクローム」。「色」が一切ない世界を彩るのは国内外から集められた8人のアーティストだ。

 市販のボールペンで芸術を生み出すSHOHEIさん、鉛筆一本で描き上げる京都在住のKYOTAROさん、仙台を拠点に活動しインクとペンを巧みに操るSADAMさん、浮世絵など日本の伝統芸術に影響を受け、筆を使って「和」の作品を創る野坂稔和(としかず)さんなど、一つの筆記具を極めている顔ぶれがそろった。

 さらには原画作品の展示は日本初となるアーロン・ホーキーさん、マイク・ジャイアントさんといった海外の有名作家も参加している。

 同展を企画し自らも8人の中の一人としてモノクロアートを出品しているUSUGROWさんは「今回出品してくれた人たちは僕の昔からの友達か、一度仕事してみたかった人たちばかり。つまりは何より、僕が彼らのファン」とメンバーを選んだ理由を明かす。「どうしてもアートというと距離感を抱いてしまうかもしれないが、一度は誰でも使ったことがある、どこでも買える道具を使い続けると、ここまでできるんだと思ってもらえれば」とも。

 USUGLOWさん一番のお気に入り作家については、「難しい」としながらもOZABU(おざぶ)さんの名を挙げた。「あらためて生で見て、『尋常じゃないな』と思った」

 OZABUさんはシャープペンシル一本で繊細な絵を描き出すアーティスト。その緻密さに、当日展示を見に来ていた参加アーティストの一人・野坂さんは「僕の絵は日本画のように、例えば葉っぱを5、6枚だけ描いてたくさんあるように見せているけど、彼は全て描く。そこに芸術への執念を感じる」と話す。

 開廊時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日のみ)。7月12日まで。

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