「テクノプラザかつしか」(葛飾区青戸7)で10月16日・17日の2日間、「第37回葛飾区産業フェア」工業・商業・観光展が行われた。
葛飾区内の企業や伝統工芸の職人、飲食店などが多数参加し、同区内最大級の開催規模を誇る同イベントは今年で37回目。「食」「職」、人と触れあい絆を深める「触」をコンセプトに、テーマに「見せろ!葛飾の底力」を掲げる。
「工業・商業・観光展」(16日・17日)と「農業・伝統産業展」(23日・24日)の2部構成で開催するほか、昨年好評だった区内で活躍する産業団体を動画で紹介するユーチューブ配信「おうちで産業フェア」も行っている。昨年はコロナ禍のため会場では行わず「おうちで産業フェア」のみ行い、リアル開催は2年ぶりで、「工業・商業・観光展」には74のブースが設けられた。
ステージイベントでは、「葛飾ブランド認定証授与式」が行われた。祖父の代から「チョロQ」などのおもちゃのタイヤを作り続け、工業品やシリコンゴムの製品も製造している葛飾ゴム工業会の「タグチゴム」(立石3)を含め、5社が認定された。タグチゴムの常務取締役・田口郁男さんは「加工業は良いものを大量作ることが評価されていたので力を入れていたが、受賞を機に会社自体を多くの人に知ってもらえるよう内外に宣伝していきたい」と話す。
葛飾ゴム工業会ではゴムに触れてもらうことを目的に、ラバーバンドボールにゴムを毎年巻き続けおり、スーパーボールサイズだったものが、現在、直径50センチほどまで大きくなり、毎年巻くことを楽しみにしている親子が多く参加しているという。
実行委員長の浅川製作所・飯島浩さんは「昨年はネットの配信となってしまい非常に残念だった。リアル開催されたことは本当にうれしい。いろいろな業種が集まることで、自分たちの仕事を見直すことができる」と話す。23日から開催される「農業・伝統産業展」について、「1カ所に集い融合することで新しいものが生まれる機会になっている。リアルに開催することに意味がある」と意気込む。
10月23日・24日は「農業・伝統産業展」を開催。時間は10時~16時。入場無料。