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高校1年生芸人・石黒ヨンペイさん、金町「こころみ亭」で紙芝居単独公演

高校1年生の石黒ヨンペイさん

高校1年生の石黒ヨンペイさん

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 葛飾・金町の「紙芝居処こころみ亭」(葛飾区金町6)が昨年12月22日、高校1年生芸人、石黒ヨンペイさんの紙芝居単独公演「東京紙芝居ショー」を開催した。

紙芝居をする石黒ヨンペイさん

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 同公演で石黒さんは、「黄金バット」「金色夜叉」といった紙芝居を中心に、マジックやパントマイムなどを披露。満員御礼となる約30人の観客を魅了した。

 石黒さんは3歳のころ、父親で芸人の石黒サンペイさんの舞台を見て感動したことをきっかけに芸人の道へ。同年には初舞台を踏んだ。パントマイムから始まり、マジックや曲芸などを習得。演芸場からテレビと活躍の場を広げている。

 石黒さんと紙芝居の出合いは昨年3月。浅草で公演を終えた帰り道、奥山おまいりまち商店街で見かけた紙芝居師・源吾朗(げん・ごろう)さんの公演を見たのがきっかけだったという。源さんの一挙手一投足に子どもたちが大喜びする姿を見て感動した石黒さんは、その日のうちに源さんへの弟子入りを志願。約2カ月の指導を受け、昨年5月、浅草の路上で紙芝居師としてのデビューを果たした。

 長い芸歴をもつ石黒さんだが、紙芝居師としては1年目。デビュー当時の心境を「初めは不安で、客寄せの拍子木を叩くのも怖かった」と振り返る。今では場数を踏み、紙芝居の腕も上達。紙芝居ファンや自身のSNSを訪れるファンとの交流を通じ、「お客さんが笑ってくれるとうれしい」と喜びを感じているという。

 今回の会場となった紙芝居処こころみ亭は、紙芝居公演を中心とした小劇場スペースとして昨年6月にオープン。コロナ禍の状況で、紙芝居もオンラインでの開催が増える中、小屋主の水島聖子さんは「やはり紙芝居や劇は生で見るのが一番」と一念発起。誰もが新しい「試み」ができる場所という意味の名を付けた。

 石黒さんは昨年11月に同劇場で行われた紙芝居会にゲスト参加した際に、「アットホームですてきな劇場。水島さんの温かい人柄も気に入り、感激してここの舞台でもっと紙芝居をやりたい」と思ったという。すぐさま単独ライブ開催を交渉し、同劇場にとっても初となる紙芝居の単独公演が実現した。

 石黒さんは今後、パントマイムやマジックといった芸と共に、紙芝居へもさらに力を入れるという。世界中での紙芝居公演を目指し「英語を勉強して、たくさんの人を紙芝居で笑顔にしたい」と意気込む。

 1月22日には同劇場で、石黒サンペイさんによる全ての作品の内容を自ら動いて表現するという新スタイルの個展「動く絵画展」が行われ、ヨンペイさんも紙芝居を行う。

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