カフェ&ダイニング「DONKEY(ドンキー)」(葛飾区青戸5)が2月1日、青砥駅前にオープンした。
オーストラリア・シドニーでシェフとして働いていたという店主の藤井さんが手掛ける同店。藤井さんは2019年に夫婦で葛飾区へ引っ越してきたが、大阪出身で国際結婚した藤井さんは葛飾には縁もゆかりもなく、「ネットで住む所を決めて、キャリーケースだけでやって来た」と振り返る。当初は一時的な滞在予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で日本での滞在が延び、改めて仕事について考えたタイミングで開業に至ったという。
幼い頃から料理が好きだったという藤井さんは、結婚後にオーストラリアで調理専門学校へ進学し、「やよい軒」のシドニー店やホテルで調理師として働いていた。葛飾へ来てからは、それまでのスキルを生かしてピザ店「PUTECA(プテカ)」(青戸3)で働き、日本滞在が延びた際も「また一緒に働きましょう」と手を差し伸べてもらったという。そうした経緯を含め、「葛飾の人に愛されている。毎日誰かが来てくれている。心配してもらっているので、怖い気持ちもない」と話す。
店舗面積は約10坪で、カウンター5席、テーブル席4席を用意。メニューは「栄養満点パワーサラダランチ」(1,000円)、「スープランチ」(800円)などのランチメニューのほか、シドニーのカフェで定番の「キャロットケーキ」(450円)、オーストラリアでポピュラーな「アンザックビスケット」(250円)などを提供。ドリンクは「エスプレッソ」(350円)、「カフェラテ」(450円)ほか紅茶各種を用意し、ディナー営業時はオーストラリアワインを中心にしたメニューを目指すという。
藤井さんは「3月3日にディナー営業も始めた。この場所を使って、誰かと楽しい時間を過ごしてほしい。青戸の人にコミュニティーの場として利用してもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は11時30分~16時、18時~21時。水曜定休。