亀有駅南口の飲食店11店舗で2月12日、亀有地区初の街コン企画「亀コン」が開催された。
この日集まったのは、20代前半から40代後半までの男女150人ずつ、合わせて約300人。地元葛飾をはじめ、都内や千葉、埼玉、茨城など周辺地域からも集まった。
当日、受け付けを済ませた参加者に名札と会場が記された地図が手渡され、17時になると各店で合コン開始。亀有在住の斉藤大さんは「いつも通っている美容室で聞いて参加した。すてきな女性がいれば」と意気込む。
イベントでは男女が積極的なコミュニケーションを繰り広げた。「一の花」(亀有3)の菜花浩美さんは「最初は店側で盛り上げなくてはならないかと思ったが、どのテーブルもすぐに話が弾んでいた。男性客が端に座った女性客とすぐに席を交代する紳士的な場面もあった」と話す。
開始から1時間が経過すると最初の席替えタイム。2~3人のグループがマップ片手に、それぞれ目当ての店へと移動した中には店が満席だったり、場所がわからなかったりする参加者の姿もあり、地元商店街の青年部が空席状況や道案内などをサポートした。
サポータースタッフとして参加した足立区の女性は「学園祭のように、みんなでつくり上げる雰囲気が好きで参加した。亀有近辺に引っ越してきて友達が少なく、スタッフに応募することで地域の仲間が増えれば」と話していた。
イベント終盤には、参加者の移動のタイミングと店側の空席状況がかみ合わず、店に入れないという問題もあったが、中にはこの機会に商店街を歩こうという男性客も。「都内に住んでいるが、亀有で降りるのは初めて。充実した商店街を歩けるのも楽しい」と、街の雰囲気も味わっていた。
イベントが終了し、参加店の一店「cafeNALU」(亀有3)の鳴海博美さんは「開催前まで不安な部分があったが、開催直前にはどんなイベントになるのかドキドキして楽しくなってきた。損得で考えるのではなく、自分たちも祭りに参加した感じがありとても充実した。これをきっかけに店に足を運んでくれればいいが、今回は祭りをみんなで楽しんだという気持ちがとても強い」と振り返った。