葛飾のプラネタリウムで夏恒例クイズ番組が好評-異なる演出にリピーターも

プラネタリウムを操作する席に座る新井さん。「子どもたちの表情を見て、番組構成を変更する場面もある」とも

プラネタリウムを操作する席に座る新井さん。「子どもたちの表情を見て、番組構成を変更する場面もある」とも

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)のプラネタリウムで現在上映している「クイズ!スター&プラネット2012」が人気で、多くのリピーターを集めている。

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 同番組は1994年から続いている夏休みの定番番組。毎年館内の職員たちが自ら制作、解説を行っており、今年で17作品目を数える。番組は来館者が参加しクイズをクリアしていく形式で進む。番組内のナレーションは「ぷっすま」でおなじみの伊津野亮さんが1作目から担当している。

 制作を担当した学芸員の新井達之さんは「1992年にアメリカの最先端のプラネタリウムを見たのがきっかけ。それまでの日本は星座を観察する装置でしかなかったが、アメリカではエンターテインメントとして、スタッフが演技をするなどの観客に向けたサービスを体感した」と当時を振り返る。「観客と一体になるイベントを考えたとき、日本人はクイズが好きだということに気付いた。ただ、自分たちが解説するだけでは物足りないと感じ、伊津野さんを起用した」と話す。

 番組は上映ごとにクイズの種類が変わり、エンディングが異なる工夫が施されている。クイズの成功率によって「ご褒美」と「罰ゲーム」も用意。内容については「毎年変更していて、それが楽しみの来場者もいるほど。内容は来館してのお楽しみ」。そのほか、回によって早押しクイズのパターンが変更になるなどの工夫も。

 クイズの形式だけでなく解説も年齢や来場者によって工夫を凝らす。「解説員によって説明も変わるようにしている。自分の場合はオヤジギャグを言って突っ込むコミュニケーションを行っている。プラネタリウムは暗くて眠くなってしまうことがあるが、あえて眠れないプラネタリウム作りを、この番組では行っている」と話す。

 現在夏休みとなり、ほかのパターンを見たさに小学生を中心に多くのリピーターが集まっている同番組。「夏休みは子どもだけでなく、大人も来館してにぎわっている。恒例番組になっているが、今後も観客とのコミュニケーションができる、世界で当館だけのオリジナルを生み出していきたい」とも。

 番組は13時と14時30分の2回上映。9月2日までを予定。

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