葛飾のプラネタリウムが正月営業-天文プログラムを一挙上映

プラネタリウムと新井さん。新井さんのおすすめの席は「I11」席とのこと。

プラネタリウムと新井さん。新井さんのおすすめの席は「I11」席とのこと。

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3、TEL 03-3838-1101)で1月2日から、プラネタリウム新春企画「ニューイヤー・シンフォニー・スペシャル」が行われる。

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 同企画は、2009年から2011年までに制作された「シンフォニーオブユニバース」シリーズの作品3番組を上映するもの。同作品群は博物館の担当学芸員である新井達之さんが手掛けたオリジナルのもの。新井さんは「休日が多様化し、上映スケジュールに間に合わなかったり、地方にいて見られなかったりという声を多く頂いた。今回はその要望に応えた企画で、普段見られない観客や、シリーズを通してみたい観客などに見てほしいと立てた企画」と話す。

 同館は日本で初のデジタルプラネタリウムとして2007年にリニューアル。従来のプラネタリウムと異なり、星の位置などをデータベースから引き出すことにより、より自由な宇宙を見せることが可能。「例えば今までのプログラムは再生するだけで、角度を変えたり進路を変更したりすることはできない。デジタルだから音楽や企画に合わせたオリジナルプログラムが作成できる」と新井さん。リニューアルから現在まで約20本以上のオリジナルプログラムを上映し、多くのリピーターを獲得している。

 新井さんは制作にあたって「宇宙に興味を持った小学校3年生のとき、自分は宇宙の中にいる感動を覚えた。そのときの感動を伝えられるよう地球から見た宇宙ではなく、宇宙の中にいる自分が感じられる作品づくりをしている。その作品だけのファンではなく、この博物館でしか体感できない作品を作り続けることで、ほかとは異なるリピーターがいるのでは」(新井さん)と振り返る。

 今後について、新井さんは「日本で初のデジタルプラネタリウムのノウハウを今後は全国の博物館や施設でも広げていきたい。また宇宙に興味を持ってくれるよう、何度来ても新しい発見ができる取り組みをしていきたい」と後進の指導にもあたる予定。

 上映スケジュールは、2日~7日=13時~。8・9日=11時30分~。4日は休館。

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