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金町に福島県湯川村・会津坂下町のアンテナショップ-商店会が運営支援

オープニングセレモニーでスピーチをする湯川村・大塚節雄村長(写真中央)

オープニングセレモニーでスピーチをする湯川村・大塚節雄村長(写真中央)

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 葛飾区金町に2月22日、福島県河沼郡湯川村と会津坂下町が共同で組織する「人の駅・川の駅・道の駅協議会」のアンテナショップ(東金町1)がオープンした。

福島の味覚を求める客でにぎわう店内

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 区と2町村を結びつけたのは、映画「男はつらいよ」全48作で撮影監督を務めた故高羽哲夫さん。高羽さんが湯川村出身という縁で、同村は今までに「葛飾柴又寅さん記念館」(柴又7)のリニューアルイベントや、会津坂下町と共に「葛飾区伝統産業職人会まつり」、金町で行われた「花・楽・カフェ」に出展。およそ2年間交流を深めてきた。また、区と同村は2012年12月に防災協定を締結している。

 アンテナショップの出店は今回が初めて。運営を金町地区商店会連合会に委託し、店舗スタッフは同連合会が支援する。同店では2町村の特産品であるコメや野菜、果物のほか、みそやしょうゆなどの加工品も販売。同協議会の舟木健治さんは「ショップを通じてまずは私たちの町村名を覚えてもらいたい。おすすめ商品はコメ。精米機も用意したので、ぜひ会津産のおいしいコシヒカリを味わってもらえれば」と呼び掛ける。原発事故による風評被害を払しょくするため、放射線量情報を掲示し、生産物の安心・安全をPRする。

 同ショップのオープニングセレモニーには湯川村・大塚節雄村長と会津坂下町・斎藤文英町長も参加。大塚村長は「この店をきっかけに自慢のコメや野菜などを食べてもらい、私たちのファンを増やしたい。ゆくゆくは農村体験を行うなど、人的交流も活発化していきたい」と期待を込める。開店初日は商品を購入した先着200人に湯川村産コシヒカリ2合が進呈されこともあり、開店時には約50人が列を作り、入場規制がされるほどのにぎわいを見せた。

 運営を支援する金町地区商店会連合会・秋吉憲夫会長は「出店は商店街が抱える空き店舗対策という面でメリットがある。今後は他の地方地域も誘致して金町の発展につなげたい」と意気込みを語る。列に並んでいた20代主婦は「近所では売っていない福島名産のお総菜などが買え、食卓のレパートリーが増えるので助かる」とも。

 営業時間は11時~18時。水曜・日曜定休。来年3月まで。

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