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水元の神社で「夏越の大祓」行事-幻想的な手作り灯籠流し-

水元公園の二つの池を結ぶ「こあゆの小路」に子どもたち手作りの灯籠の明かりが浮かび上がった

水元公園の二つの池を結ぶ「こあゆの小路」に子どもたち手作りの灯籠の明かりが浮かび上がった

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 水元公園の内溜めと外溜めに囲まれた香取神社(葛飾区東水元2)で6月16日、灯籠流しが行われた。

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 同行事は、鳥居の茅(ち)の輪をくぐって半年の罪や穢(けが)れを清め、災いを払う「夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)神事」の一環として毎年6月の第3日曜日に行われるもの。今年は神社周辺の7つの町会の子ども会から128人が参加した。

 同神社の宮司・森山晴男さんは「神社前の水路に灯籠を流す風習は、度重なる水害のために古い記録が失われ詳しい起源は分かっていないが、古くから庶民の暮らしに根付いた伝統行事であると言い伝えられている。戦後になると水路の水質が悪化したため、灯籠は内溜めに舟を出して氏子衆がまとめて流していた。平成4年に区の浄化事業で『こあゆの小路』として復活し、子どもたちが再び安心して水路に灯籠を流せるようになった」と話す。

 境内が夕闇に包まれ灯籠のろうそくに火がともされると、家族との思い出などを描いた色とりどりの絵柄が浮かび上がる。子どもたちは人形(ひとがた)をたき上げた灰を流す宮司に続いて水路に出ると、次々に灯籠を浮かべ静かに水面を漂う明かりを見送った。

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