亀有南口におにぎり専門店が登場-情熱で「おにぎり」の地位高める

同店のおにぎり(199円)のしゃけ。定番のたらこや梅干しのほかにチーズやピーナツ味噌などユニークなアイテムもある。

同店のおにぎり(199円)のしゃけ。定番のたらこや梅干しのほかにチーズやピーナツ味噌などユニークなアイテムもある。

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 亀有南口に12月22日、おにぎり専門店「亀有釜戸屋本舗」(葛飾区亀有3、TEL 03-5650-3535)が開店する。

亀の文字をあしらった店外の様子(関連画像)

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 同店は今年8月に閉店した中華料理店「飯楽」の場所を改装してオープン。席数は13席で敷地は約9坪。店内には昭和30~40年代のホーロー看板や懐かしいおもちゃなどがディスプレイされている。同店をプロデュースした小岩正尚さん(37)さんは「全てスタッフたちの持ち寄りで、中には本物の大村昆のサインなどもあり、見て楽しめる工夫もしている」と話す。

 小岩さんは、同店のほかにも飲食や小売商品の企画・プロデュースを担当し、今回の店のコンセプトに関しては「以前は大手コンビニでおにぎりなどの商品開発を行っていた。本来であれば、自宅で食べるのが主流であったおにぎりが、現在では『コンビニの代名詞』と言われるほどの商品になってしまった。人の握ったおにぎりを提供することで、よりおにぎりや米に対する水準をアップさせたい」と今回のおにぎり専門店開店のいきさつを話す。

 また小岩さんは同店を開店準備するとき、あえてプロデューサーの立場からのマーケティングを行わなかった。理由として「企画ができ、市場調査をして実行に移しているうちに、市場の流行はもっと別のものになってしまうほど、今の市場や流行は激しい。企画にある程度の幅を効かせながら、まずは情熱と気持ちで行動に移し、実践しながら市場に合わせるように成長したい」と意気込みを見せる。

 おにぎりの種類は現在30種類。そのほとんどは、現地や市場まで足を運んで探してきたもの。米に関しては都内でも数十人しかいない、お米マイスターの五ッ星の資格を持つ「山菊米穀店」(足立区中川)の協力により、福島県産のこしひかりを使う。また炊く米によって、店舗にある鉄釜やガス炊飯器など使い分けるこだわりようだ。

 「おにぎりに関しては多くの世代に愛される食料。だからこそ本物の味を知ってもらいたい。この地域は高齢者が多く、開店前も多くの地域のお年寄りからの問い合わせをもらった。今後は、店舗運営はもとより『米』という共通のものでつながるコミュニティの場になれば」(小岩さん)と新たな店舗の今後の役割について話す。
おにぎりは各種199円均一。おにぎりのほかに味噌汁(168円)や各種漬け物(189円~)なども。営業時間は昼=11時30分~14時30分、夜17時30~22時30分まで。米がなくなり次第営業終了。

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