ミュージカル「ひなた号の冒険～ゆめの描いたオリーブの木～」が8月28日、「かめありリリオホール」（葛飾区亀有3）で上演される。

「ひなた号の冒険」過去の公演の模様

　「ひなた号の冒険」シリーズは2013（平成25）年に公演が始まった。プロのミュージシャンによる全曲生演奏で、観客と一体感を感じる参加型ミュージカル。プロキャストと共にオーディションを通過した子どもたちが出演するのが特徴で、初演は「アミュゼ柏クリスタルホール」（千葉県柏市）で上演。78の企業から協賛を受け「客席800席のうち半数の席に子どもたちを無料招待する」目標を達成し、これまで6回の公演を行っている。

　今回の公演は「多様性」がテーマ。悩みや葛藤、不安を抱える子どもたちが海賊船ひなた号の乗組員たちとの出会いによって成長し、個性を尊重できる姿を描く内容。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、客席を半数にして行う。公演の模様を1000枚のDVDに収め、クラウドファンディングで支援を募って無料で児童養護施設や全国のこども食堂などに届ける予定。

　ミュージカルの脚本と総合演出、音楽を担当する、ひなたなほこさんは「『ひなた号の冒険』では、これまで個人や企業の協賛を頂き、児童養護施設や学童保育、近隣のこども食堂などの子どもたちを招待してきた。客席を半分にすることになり、招待すること自体も自粛が求められる状況。クラウドファンディングで協力を呼び掛け、DVDを無料で全国の子どもたちへ届けたい」と話す。

　ひなたさんは「子どもたちに芸術鑑賞の機会を届けることができれば。芸術を見る機会が減ってしまった子どもたちや芸術を見たことがない子どもたちにDVDを届けるために支援をお願いしたい」と呼び掛ける。

　公演は14時30分～と18時～の2回。チケットは、大人＝4,800円、中学生以下＝3,800円。クラウドファンディングは8月31日まで。