中国人二胡演奏者、綾瀬に中華料理店開く-週末は店内で演奏も

二胡を持つ趙さん一家。今後は宴会などにも演奏などを披露したいと話す。

二胡を持つ趙さん一家。今後は宴会などにも演奏などを披露したいと話す。

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 北綾瀬駅近くに1月17日、中華料理店「音楽家」(足立区加平3、TEL 03-5697-3503)がオープンした。

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 店内はテーブル席を中心38席。現在は改装中だが、2階には50人程度収容できる宴会スペースを設ける。2階席では楽器などもそろえ、演奏会や発表会なども開く。

 料理は主に北京風中華料理が中心。北京出身のオーナーシェフ・趙正建(52)さんは「他の四川や広東などの中華料理は肉料理などが多く魚料理が少ない。当店では魚料理も豊富に用意し、北京の料理を提供していきたい」と話す。

 以前、雑伎団に入団していたという正達さん。雑伎団では主に二胡演奏を学び、国内でも二胡演奏者として活躍をしながらも本国では調理師資格を取得。その後、正達さんは国内の演奏仲間らに誘われて2005年に来日。現在では音楽教室の講師を勤めるほか、昭和音楽大学で二胡演奏の非常勤講師として後進の指導にも当たっている。

 開店のきっかけは妻の郭小紅さんと長男の趙凡さん(24)が来日して一緒に住むことになったことから。正達さんは「大学の講師をしながら家族と一緒に働ける環境が作りたかった。妻と子どもと一緒に働けることは何よりもうれしいこと」と家族で一緒になって店を切り盛りする。

 凡さんは今年春から東京大学建築学科に入学予定。日本については「6年前の来日から何度も日本に遊びに来ていて、日本の建築にあこがれを持つようになった。父の住む日本で建築の技術を学んでみたい」と話す。「まだ日本語が上手に話せず苦労しているが、筆談などでお客さんと楽しく時間を過ごせれば」と元中国水泳代表のコーチの経歴をもつ小紅さん。

 毎週土曜20時からは正達さんによる中国楽器の演奏会も開く予定。正達さんは「演奏中は食事のオーダーが止まってしまうが、ぜひ生の音を楽しんでほしい」と話し、凡さんは「夏になったらビアガーデンのようなものも行いたい」と意欲をみせる。「日本の文化に溶け込んで、毎日常連さんがやってくる我が家のような店にしたい」とそれぞれが異なったジャンルでの挑戦を目指す」(小紅さん}とも。

営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時まで。月曜定休。

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