金町の酒販店「試飲ができる酒屋さん SAKEOH 酒逢（さけおう）」（葛飾区金町3、TEL 03-5876-6595）で12月28日・29日、試飲イベント「正月のお酒が見つかる祭」が開かれる。

　日本酒と焼酎、国内のクラフトビールを中心とした専門店で今年11月にオープンした同店。店内には全国150銘柄以上の酒を用意しており、店主で利酒師の松本公輔さんが酒蔵などで探してきた銘柄などが中心となる。

　同店を開くまでは、菓子メーカーや商社などでバイヤーを経験していた松本さん。開店について、松本さんは「学生時代から日本酒が好きで飲んでいたが、海外に出向いた際に良い酒が知られていないことに気付いた。この店を中心に日本の酒の文化を国内外に発信していければ」と話す。

　店内では常時10種以上の日本酒の試飲ができるのが同店の特徴。「日本酒は銘柄を見て購入する利用者が多く、また試飲する機会が少ないために新しい酒に出合う機会が少ない。ここではリーズナブルで普段使いできる特徴のある日本酒を用意している。店で味見することで、より多くの酒との出出合い増やしてほしい」と松本さん。

　オープン以来、ほぼ毎月イベントを開いており今回が2回目。今回のテーマは「お正月に飲むお酒」と決め、松本さんが選んだ日本酒33銘柄酒を当日全て試飲できるようにする。価格帯も4合瓶で平均1,500円程度。

　試飲が提供する酒の中で松本さんが薦めるのは「国士無双雪氷室一夜雫」（北海道）。「透き通った甘い水のような感じ。上品な米の香りが楽しめて、正月の晴れやかな食事や気持ちにはぴったり」

　今後については、「当店のメーンターゲットは『取りあえずウーロンハイ』と頼む世代。毎月イベントを開くことで酒の魅力を引き出し、愛好家を増やしていきたい。理解を深めることで、より楽しい酒の文化を知ってもらえれば」とも。

　イベントの開催時間は13時～17時。試飲会参加料は500円。同店の営業時間は11時～21時。