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葛飾で郷土かるた初の競技会-「I LOVE karuta」Tシャツの3人が優勝

「く」の札が読まれ、我先にと札を取る児童

「く」の札が読まれ、我先にと札を取る児童

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 葛飾区立立石図書館(葛飾区立石1)で3月1日、「かつしか郷土かるた 地区交流競技大会」が行われた。主催は葛飾区教育委員会。

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 「かつしか郷土かるた」は、土地の自然・文化・歴史を学び、葛飾に生まれたことを誇りに感じてほしいと、群馬県の「上毛かるた」をヒントに2012年2月、区民と教育委員会が協働で制作。読み札の文句は区内の小・中学生から募集し、総数5379句から地域性を考慮して選定された。現在、区内の小学校に通う3年生全生徒に配布され、郷土学習の教材としても役立てられている。

 同大会は今回が初の開催。小学3年生が3人1組で対戦するチーム戦で、区内全19地区から5地区が参加。あらかじめ各地区で予選会が行われ、選出された上位2チーム、総勢10チームが事前に決められた組み合わせで3試合を戦い、勝敗数、総取り札数で順位を決定。同点の場合はシンボル札となる「く」を取った回数の多いチームが優勢となる。

 競技が開始すると会場は熱気に包まれた。文字通り切り札となる「く」の札が読み上げられると会場は緊迫し、次の瞬間、ギャラリーとして詰め掛けた父母からの拍手の中、児童の一喜一憂の声が至る所で沸き上がった。

 優勝したのは東立石地区の小川菜々さん、千田ゆりあさん、井本普子さんのチーム。3人は「I LOVE karuta」と書かれた手製のTシャツを着て臨み、3戦全勝で「く」札も全て取った。3人は優勝について「みんなで一緒に練習したかいがあった。優勝でき、とてもうれしい」と喜んだ。

 来賓として訪れた、群馬大学名誉教授で日本郷土かるた協会理事長の山口幸男さんは「負けて悔し泣きする子、指を切ってばんそうこうを巻いて臨んだ子など、競技を真剣に取り組んでいる姿勢にとても感動した」と話した。「(かつしか郷土かるたは)東京一の郷土かるたになったのでは」とも。

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