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タカラトミーでエコライフ授業-小学生親子が同社訪問

扇風機を回す児童

扇風機を回す児童

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 タカラトミー(葛飾区立石7)で7月23日、小学生とその保護者20人を対象にした会社訪問が行われた。

環境に関する講座を受ける参加者

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 同社の会社訪問は、葛飾区環境課が主催する「かつしかエコライフプラザ小学生向け夏休み講座」の一つ。同社の歴史や、環境に配慮したおもちゃを通じて発電やリサイクルを学ぶ講座となっている。同課の神千尋さんによると「20人の定員に対して100人を超える申し込みがあった」というほど事前の人気は高かった。

 講座開催の目的について神さんは「葛飾区地球温暖化対策地域協議会の活動の一環としても行われている。会員であるタカラトミーさんの力を借り、子どもたちに温暖化問題や省エネに興味を持ってもらえたら」と話す。同課の高林慎享さんは「親子で夏休みにエコな学習をする企画内容を知り、協力したいと思った。地元で育つ子どもたちに会社のことや、玩具を通じて環境に配慮する大切さを伝えていきたい」と意気込む。

 講座は、環境について学ぶ講座と、同社の玩具の歴史について遊びながら知る講座の2部制。低学年と高学年の2組に分かれて実施した。環境に関する講座では、高林さんと同課の長野紫穂さんが白衣を着た「エコ博士と助手」に扮(ふん)し、温暖化問題について解説した。温暖化が進行した場合の海面水位予測図を見た児童からは「葛飾区が水没してしまう」と危機感を募らせる声や、「どうしたらいいんですか」と質問する声も上がった。

 その後、豆電球1個とLED20個をつないだ手動の発電機を使い、どちらが省エネか確かめる実験や、手転がしで発電する玩具、手でハンドルを1度回すと羽が100回転する電池不要の携帯扇風機を通じて「身近なエコ」について体験した。学んだことを書き込んだ「エコトイ新聞」を仕上げた児童には、再生材料を50%以上配合しているエコマーク認定商品のプラレールの贈呈も。

 タカラトミービジネスサービス・シェアード推進部の三木奈央子さん、竹下美雪さんによる玩具の歴史と会社案内も行われた。1924(大正13)年から現在に至るまでに同社が開発した玩具の展示を見学し、流行の移り変わりや技術革新について解説。実際にさまざまな玩具で遊ぶスペースも用意され、「黒ひげ危機一発」などを親子で楽しむ様子が見られた。その後、同社の総務部やマーケティング部、荷受け室、駐車場などを見学。2時間の講義が終了すると、「社員の名刺と同じ台紙を使った」修了証と玩具のお土産が手渡された。

 参加した保護者は「区内の大企業のエコに関する取り組みを子どもたちに知ってほしいと思い参加した。LEDがいかに省エネか親子ともども理解できた」という声や、「以前から憧れていた社内に入れてうれしい。子供のころに遊んでいた懐かしい玩具もたくさんあり、まさに夢の城という感じだった」という感想が聞かれた。

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