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川底探査カメラの愛称「葛飾っ子1号」-名付け親は社会科好きの小6

葛飾区長と田中君

葛飾区長と田中君

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 川底探査カメラの愛称が昨年、「葛飾っ子1号」に決定したことを受け、葛飾区役所で1月8日、「川底探査カメラ」愛称募集の表彰式が行われ、最優秀賞を受賞した同区立清和小学校(立石6)6年の田中駿(しゅん)君(12)に賞状が贈られた。

終始緊張の田中君

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 同カメラは、小型の水中ビデオカメラとライトをモニターテレビにつなぎリアルタイムで手軽に川底を観察できるもの。海底探査器「江戸っ子1号」の開発に携わった杉野ゴム科学工業所の杉野社長も、同カメラの開発に協力している。

 式では、大勢の報道関係者にカメラを向けられ終始緊張した様子の田中君。区長から賞状を授与された後、報道陣から「学校の休み時間は何をしているの」と質問され、照れながら「読書をする」と答え、好きな教科は理科ではなく、素直に「社会」と答えた。しかし、会場で実際に同カメラを使って水質調査を行った時の映像が流れると真剣に観察していた。

 同カメラの開発を推進した「川をきれいにする会」の斎藤徳好会長は「今日の経験は無駄じゃない。大人になればわかる」と話すとともに、田中君を同会へ直々にスカウトする場面も。

 同会関係者は「『葛飾っ子1号」を環境発信の旗印としたい。危険が伴う被災地など、潜水作業員が入れない場所での水質調査にも役立てたい』と意気込む。現在、海外からも同機を使った水質調査の依頼が届いていることも公表。会場内は、同カメラが世界中で活用され同区の名前が広く認知されることに大きな期待が集まった。

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