フランス人画家のジョフレ・ブヨさんが四つ木のコーヒー店「SCRATCH COFFEE」（スクラッチコーヒー、葛飾区四つ木1）の壁面にペインティングを行い、4月30日、モノトーンのアート作品を完成させた。

ペインティングするジョフレ・ブヨさん

　壁面アートは「ウェルカムカツシカアートプロジェクト」の一環として制作され、2階建ての同店の壁面とシャッター面に、ジョフレさんが自らラフスケッチしたメモ書きを頼りにフリーハンドでペインティングし、4日間で完成させた。

　同プロジェクトは、区内の各所にアート作品で彩られたフォトスポットを作り、コロナ収束後の観光客誘致を目指すとともに、医療関係者にアート作品を寄付することを目的に、現在、クラウドファンディングで協力を呼び掛けている。

　今回のきっかけについて、スクラッチコーヒーの店主は「南葛SCの選手がお店を利用してくれていて、今回はサッカー選手の声掛けから始まった」と話す。できあがりについては、「店のロゴマークや店で使っているものをモチーフにしてくれ、とても驚いた。お客さまからは『四つ木らしくない新鮮なアートが見られた』と好評」と話す。

　クラウドファンディングは5月31日まで。同プロジェクト広報担当の森谷哲さんは「葛飾各所に観光スポットとなる壁面アートを作っていくプロジェクト自体は、クラウドファンディング終了後も続けていく予定。葛飾の観光業や伝統産業を盛り上げる意味も合わせて応援していただければ」と呼び掛ける。