亀有を中心に飲食店などの情報を発信してきたポータルサイト「じーも」が5月4日、リニューアルした。

　同サイトは2000年の「亀有ねっと」が前身で、同サイトのフルリニューアルは5年ぶり。運営会社「じも研」（葛飾区亀有3）の庄子匡社長は「開設当時は自分が居酒屋に飛び込んで掲載してもらうことから始めた。当時は1人でホームページビルダーを使って作って、カメラも今の携帯電話より性能が悪く、うまく写らないことが多かった。まず取材先にインターネットについて説明するところから始めていた」と振り返る。

　今までは掲載店舗の情報やブログなどが並ぶサイトだが、運営中に庄子さんは「地元の情報を拾い続けて、店舗のファンを構築していく作業が重要」ということに気付き、今回のリニューアルは「より多くの人に街の細やかな情報を知ってもらう目的で行った」という。

　リニューアルの特徴は、現在まで社内スタッフのみで更新していた店舗情報を全て店舗自ら更新できるようにした部分。「天候や仕入れ状況によって、個人店舗は速いスピードでサービスを展開していく。変更があった瞬間に店から情報が更新されるような、小さい情報をかき集めたスクランブル交差点のようなサイトにしていきたい」とも。

　店舗運営とは別に、街の情報を発信していく「じーもさんたちのブログ」も開設。葛飾地域に住むサークルや地域の有名人、地域情報を発信したい人を対象にブログを開放していく。「地域に住む人、表現したい人の情報を集め、それをコンテンツとして出していくようなサイトにしたい。サッカーサークルの試合結果や神社での出来事など、細かな情報でも、街にとっては発信していく価値があると思う」と庄子さん。

　今回のリニューアルで対象エリアを葛飾区全域に拡大。庄子さんは「今後は立石や新小岩など、区内の情報は全てこのサイトに収まるようにしたい。年内には、現在の倍である掲載店舗200店舗、じーもさんブログを50本まで増やしたい。地域内に熱い気持ちを持った人たちをピックアップできるサービスになっていければ」と目標を掲げる。