東京かつしか赤十字母子医療センター（葛飾区新宿3）内に6月2日、「にいじゅく地区図書館」がオープンした。

「にいじゅく地区図書館」えほんコーナー

　同館の総床面積は約250平方メートルで、一般書約1万冊、児童書約1万冊、雑誌約50タイトル、電子新聞5紙を所蔵する。葛飾区立の図書館として初のタブレットによる電子新聞・インターネット閲覧が可能となった。床から天井まで届く大きく開放感のある窓や、木のぬくもりを感じさせる書架により、明るく温かな空間が広がる。院内利用者だけでなく、区民の利用も可能。

　同センターは前身の葛飾赤十字産院の老朽化に伴い、6月1日に現在の場所に新築移転し、産婦人科・小児科を設ける。産院内に設置する区立図書館という特性を踏まえ、絵本や児童書を充実させたほか、NPO法人「ブックスタート」理事で同医療センター三石知左子院長のお薦め本コーナーやマタニティー・育児コーナーなども設けている。

　同館担当者は「子どもを迎える、子どもを育てる家族にとって知りたい情報のある図書館を目指していきたい。病院主催の出産準備教室などと並行して、図書館職員による生まれてくる子どものための絵本を準備する講座を開くなど、連携して出産前後の支援に取り組んでいけたら」と話す。

　開館時間は9時～17時。休館日は第4木曜と年末年始（12月29日～1月3日）。