亀有のコッペパン専門店「吉田パン」（葛飾区亀有5、TEL 03-5613-1180）が6月16日から販売を始めた新商品「チョコレート」が人気を集めている。

　同店は4月26日にオープン。盛岡の「福田パン」（岩手県盛岡市）専務の福田潔さんに製造方法を伝授してもらい、同店のコッペパンの作り方を学び亀有に店を構えた。開店から2カ月以上経過した現在も行列が絶えない。

　オープンからの2カ月について、吉田知史社長は「自分が初めて食べた感動を多くの人に伝わった感じがある。毎日行列を作って買ってもらえるのはとてもうれしい」としながらも、「現在も購入目的で遠方まで来てくれた利用客が残念そうに帰る姿を見る度、申し訳ない気持ちでいっぱいになる」と振り返る。

　今回の新商品「チョコレート」は、本家・福田パンでも定番の商品。同店で出店後初となる新商品は「吉田パンらしさを表現していきたい」という気持ちで、スタッフ総出で試作したという。

　スタッフの小野寺友美さんは「期間は2カ月で、試した種類は10種類。チョココロネと異なる味や、高級チョコなどいろいろ試してみたが、スタッフとの協議の結果、コッペパンに合うチョコとして選んだ」と話す。

　特徴は、チョコクリームに砕いたクッキーが入っている「チョコクランチ」クリーム。「多くの人が購入後、リピーターになってくれるほどの人気」の小野寺さん。日によっては同店一番人気の「あんマーガリン」（140円）を凌（しの）ぐほどの人気だ。

　現在は新しい機械の導入やスタッフの増員を行い、さらなる増産を目指す同店。今後について、吉田社長は「まずはどのお客さまにもパンを届けるようにしながら、新商品を開発していきたい。夏には4商品をラインアップに加え、より楽しんでもらえれば。師匠の福田パンのように、長く愛されるパンを製造し続けていきたい」とも。

　営業時間は7時30分～（パンが無くなり次第）。現在は7時30分、13時、15時に販売している。